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栄養コラム
2020.10.07

低糖質ダイエットを避けるべきタイミング

【低糖質ダイエットを避けるべきタイミング】

体脂肪を減らすには食事で摂る糖質量をコントロールし、やや低糖質にする必要があります。

 

低血糖に陥らない程度の「やや低糖質」がポイントです。

 

フィットネス業界ではダイエットやシェイプアップを目的に低糖質ダイエットへチャレンジされる方も多いですが、低糖質を避けるべきタイミングもあります。

 

 

 

それは

 

☑ケガの回復過程

☑慢性不調からの回復過程

 

このタイミングになります。

 

「必須アミノ酸、必須脂肪酸はあっても必須糖質はない」

 

そう言われたりもしますが、糖(グルコース)は血糖の維持、エネルギー貯蔵のみが役割ではありません。

 

グルコースはタンパク質合成のサポート、核酸(遺伝子の部品)の合成にも使われます。

 

タンパク質合成のサポートで分かりやすい例は貧血です。

 

貧血の寛解は「鉄とたんぱく質が大事」と言われます。

酸素を運搬するヘモグロビンはヘムとグロビン、つまり鉄とたんぱく質からできています。

 

 

低糖質ダイエットに励むと糖新生によって血糖を維持しなくてはいけません。

 

糖新生とは体内のタンパク質や脂肪を分解し、グルコースへ代謝させる反応を指します。

脂肪だけを燃やしてくれるとダイエットとしては嬉しいのですが、そう上手くはいきません。

 

この時に体内のタンパク質も分解されてしまいます。

つまり低糖質ではタンパク質は分解されてしまい、合成が不十分になってしまう可能性があります。

 

そうなると貧血寛解に必須のヘモグロビン合成にストップがかかってしまいます。

 

食事から摂ったアミノ酸も体内のタンパク質も血糖維持のために使われ、不調回復にアミノ酸を利用できず症状の寛解が進みません。

 

この場合は糖質もある意味「必須栄養素」と言えるのではないでしょうか。

 

アミノ酸の話になりますが「非必須アミノ酸」の中にも条件下必須アミノ酸と呼ばれるものがあり、その代表例がグルタミンです。

 

グルタミンはストレス下では消費量が上がり、必須アミノ酸になるため「条件下必須アミノ酸」と呼ばれています。

 

糖質も同じくです。

 

組織損傷時に必須糖質となるわけではありませんが、適度に糖質を摂って血糖を維持し、タンパク質合成を促すことで効率の良い回復へ繋がるでしょう。

 

仮にやるとしても「低糖類ダイエット」です。

 

 

 

お米やパンなどに含まれるデンプンではなく、砂糖などの糖類を控えましょう。

 

むしろ太ってしまう方の多くは糖質摂取に問題があるのではなく、糖類摂取が多い方ばかりです。

 

食事改善の鉄則は「まずは取り除く」です。

 

低糖質ダイエットに励む前に糖類の摂り過ぎがないか食生活を振り返ってみてください。

 

 

執筆:川合 智 ニュートリションアドバイザー

AMBER LAB(アンバーラボ)

パーソナルトレーニング/ ボディメンテナンス

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