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栄養コラム
2021.01.05

年末年始の体重増加と戻し方

【年末年始の体重増加と戻し方】

年末年始になると

コロナ禍であっても少人数での外食や家族や親戚との会食などの機会も増えます。

そんな会食では普段よりもより高脂肪な食材を食べる機会も増えることが多い為、

体重の増加が気になる方も増えるのではないでしょうか。

 

そうするとどうしても気になるのは「体重の増加」です。

会食が多くなり「1週間で〇Kg増えていた」というのもよくある話です。

 

 

 

この際に増えているのは体脂肪ではありません。

あくまで体重です。

 

体脂肪は増えるのも減らすのも、ある程度の時間が必要になります。

1週間程度では数百グラム程しか増減できないのです。

 

ではこの時、何によって体重は増えてしまったのでしょうか。

 

 

答えは体水分、つまり水です。

私達の体重を短期的に変化させるのは水分量です。

 

運動で汗をかくと体重が減りますが、この際にも体重減少を引き起こしているのは脱水です。

 

では逆に体水分を増やして「体重を増加させるもの」は何でしょうか?

それは糖質です。

 

糖質1gあたり3㏄の水分を細胞内に引き込むため、100gの糖質(お茶わん2杯程)を摂るとそれだけで約300g体水分が増えることになります。

 

会食やパーティーとなると、ついつい多くなるのは「糖質ばかりの食事」です。

この糖質過剰が一時的に体重増加を引き起こします。

 

この体重増加はあくまで水分量ですので、基本的にはこちらも短期間で戻すことが可能です。

 

 

ちなみに低糖質ダイエットに励むと1週間で2㎏ほど減りますが、これも脱水による体重減少です。

 

体水分の抜けやすさは甲状腺ホルモンや女性ホルモンなど様々なホルモンのバランスによって異なりますが、1週間もかからずに体重は元通りになります。

 

 

その際に普段通りの「主食、主菜、副菜の揃った食事」に戻すことが大切です。

 

ここで焦って「糖質完全カット」などに取り組むと場合によっては、そこからコントロールを失い、更に体重を増加させる方もいます。

 

 

一度落ち着きましょう。

 

体重は短期間で増えも減りもしますが、体脂肪は短期間で増えも減りもしません。

また改めていつも通りの「主食、主菜、副菜の揃った食事」に戻せば良いだけです。

 

仮に短期間で増えた体重が戻らない方がいれば、それは普段の食事が低栄養になっているからです。

 

 

甲状腺ホルモンをはじめとしたホルモン分泌に問題を抱えている方の可能性があります。

その場合は良い機会ですので食生活をしっかり見直しましょう。

 

 

一年を通して伝え続けてきましたが「主食、主菜、副菜の揃った食生活」を習慣化することが大切です。

 

 

これができるだけで

 

風邪をひかなくなった

肌つやがよくなった

日中の眠気がなくなった

ダイエットできてしまった

 

 

など様々な方がおられます。

 

 

栄養に必殺技や裏技はありません。

王道を進む、これこそが健康のために重要です。

 

 

食生活が乱れやすい年末年始こそ王道を進み、健康を維持していきましょう。

 

執筆:川合ニュートリションアドバイザー