- 栄養コラム
- 2023.03.29
ダイエットでよくある失敗
ダイエットでよくある失敗
新年がはじまり、3ヶ月が経とうと
しています。
目標に向けてスタートダッシュが切れた方、
ゆっくりご自身のペースで歩んでいらっしゃる方
など様々な方がおられるかと思います。
年始に掲げた「身体作り」「ボディメイク」
の目標を掲げる方も多いのではないでしょうか。
これらの目標達成にはトレーニングは
もちろん大切ですが、
それ以上に大切なのは食生活です。
適切な食生活なくしてボディメイクなしです。
そこで今回は「ボディメイクで陥りやすい失敗」
についてお伝えいたします。
- 1日4~5食で代謝アップ
- ダイエットには高たんぱく食
この2つはダイエット成功の鉄則のように
聞こえますが、
実は体脂肪燃焼をスピードダウンさせています。
それではまず①について。
なぜ1日4食以上摂る、
いわゆる分食が体脂肪燃焼を
スピードダウンさせるのでしょうか。
その答えはホルモンの1つ
「インスリン」にあります。
インスリンは血糖値を
下げる唯一のホルモンであり、
アナボリック(合成:同化)に働くホルモンです。
人の身体はホルモンバランスの影響を
大きく受け、その働きに逆らうことはできません。
だからこそホルモン分泌を
コントロールする必要があります。
インスリンが分泌される時、
体内は合成に働き、
体脂肪の分解は止まってしまうのです。
インスリンは体脂肪分解の鍵になる酵素
「HSL:ホルモン感受性リパーゼ」
の働きを抑制します。
ですから仮に低糖質にしていても、
低カロリーにしていても、
分食をおこなって食事回数が多いほど
インスリンが分泌され、
HSLが抑制されてしまい
体脂肪は減少しなくなります。
インスリンは糖質摂取だけでなく、
摂食刺激によってもある程度は分泌が増えます。
ですから本当に体脂肪を効率良く減らしたい時は…
1日3食、間食なし
これが実はもっとも効率が良いのです。
次に②「ダイエットには高たんぱく食」。
これも一見良さそうに感じますね。
しかしたんぱく質が消化吸収されると
肝臓や血液の中にアミノ酸として流れ込みます。
これも筋合成には素晴らしいことです。
ですがアミノ酸も実は糖新生と呼ばれるように
糖へ変わる能力を持っているものがあります。
高たんぱく食を摂っていると、
低糖質にしていても実際には糖新生が
行われ、血糖値が上がり
体脂肪燃焼が抑制されている。
こんな時間帯ができてしまいます。
身体作りにおいてたんぱく質は重要度の
高い栄養素ですが、
体重×2g
を超えるような
超高たんぱく食は
意味を持たないことが多いです。
もちろん健康を維持するために
体重×1g程度のたんぱく質は必須です。
私達の身体はホルモンの働きに
逆らうことはできません。
だからこそしっかりホルモン分泌も
コントロールし、
効率の良い身体作りをおこなっていきましょう。
AMBER LAB ニュートリションアドバイザー