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栄養コラム
2020.05.03

食事は量より質

【食事は量の前に、質が大事】

 

前回のコラムでは免疫力を高めるためのポイントとして、「免疫力を下げているもの」を取り除くことをお伝えしました。

 

車を運転する際にはアクセルを踏む前に、ブレーキを外さなくては前に進みません。

免疫力を高めるにも同じです。

 

では制限因子=免疫力を下げるものを取り除いたあとは何を食べれば良いのでしょうか。

 

実はこれに対する基礎的な考え方は既に当コラムでお伝えしています。

 

そこで今回はそれをダイエットなどにも活かせるようにお伝えさせていただきます。

 

なぜなら過剰な低糖質ダイエットのような食生活は前回のコラムでお伝えしたコルチゾールを過剰に生成し、免疫力の低下にも繋がるからです。

 

私達、AMBER LAB.の提案するダイエットや身体作りの土台には“健康”ありきです。

 

 

さて、ダイエットとなると皆様がやはり気になるのはカロリーではないでしょうか。

 

11000kcalにしているのにやせない

「炭水化物を●●●Kcalにして、たんぱく質を▲▲▲kcalにして

 

そういった方をよくお見掛けします。

 

ですが、これらはあくまで栄養素の“量”を考えたものです。

“質”に関してはとても大雑把にしか考えていません。

 

これを「量の栄養学の罠」と私達は呼んでいます。

 

量よりも質が大事。

 

 

 

これはすべてにおいて共通することですから原則と言えるものではないでしょうか。

 

これは運動においても同じです。

 

柔軟性やバランスなどが欠けた質の悪い日常生活動作が関節にストレスをかけ、それはやがて痛みを引き起こします。

 

たしかに

 

・毎日ジョギングをする

・週に23回は筋力トレーニングに励む

 

このように“運動量”を増やすことは健康維持に繋がりますが、それは“運動や動作の質”が伴っていることが前提になります。

 

“質の悪いものを重ね、量を増やす”

 

これは事態を悪化させることがほとんどです。

 

ですから運動療法の世界では

 

[まず適切に動けること、次に頻度や量が大切である]

 

そのように考えられています。

 

あくまで量を重ねる前に11つの質が大切なのです。

 

 

食事も同じです。

カロリーや栄養の量的バランスを考える前に

 

食べる炭水化物の質

食べるたんぱく質の質

使う油の質

 

 

こういった栄養素の質的な問題を考えることが慢性的な不調を改善するだけでなく、ダイエットを円滑に進めるためにも必須になります。

 

なぜなら“体脂肪の燃焼”は食事の量を減らせば受動的に起こるものではありません。

 

神経伝達物質やホルモンの働きにより引き起こされる能動的なものだからです。

 

あくまで臓器や細胞の働きによるものですから、その働きを実行するために栄養素が必要なのです。

 

 

ではどのような食事を摂りダイエットすればよいのか。

 

それは何度もAMBERコラムでもお伝えしている

 

主食

主菜

副菜

 

これらを調理加工少なく食べる食生活の習慣化

 

こちらになります。

健康の維持には特別なことは必要なく、あくまで王道を行くことが大切です。

 

室内にいる時間が長くなり、太りがちな今だからこそ食生活や栄養素の質を見直してみてはいかがでしょうか。

 

そうすると「食べる量を増やしたのに引き締まってきた」という方も少なくはありません。

 

川合ニュートリションアドバイザー