- カラダ通信
- 2023.11.05
プロが解説。姿勢不良が治らない理由。感覚欠乏から紐解く
姿勢がなかなか治らない。
AMBER LABのお客様の
初回カウンセリングでよく耳にするフレーズ、
「 日々意識をしても姿勢が改善しない・・・」
「ダイエットしても姿勢は改善しない」
そうですね、
意識だけで姿勢は改善しない事がほとんどです。
姿勢は無意識に制御されているとされおり
姿勢だけを意識しても良くならない。
では、どうしたら改善していくのでしょうか?
姿勢のために身体地図を明確にする。
姿勢を改善していく為に必要な
身体地図(身体図式:ボディマップ)
を明確にしていくことが
最も大切になります。
ヒトの脳は、
姿勢や動作を正しく判断することで制御しています。
例えば、股関節を使ったエクササイズにおいて
お客様の声でも多い
「お尻の筋肉が感じられない」
これは身体地図:ボディマップの中の
お尻(大臀筋や中臀筋)が不明確な
状況となっている為に聞かれる声です。
「自分自身のカラダがどうなっているのか?」
「お尻の筋肉が蜃気楼のようにぼやけていないか?」
自分自身のカラダがどうなっているか?
知覚できていなければ、そもそも姿勢の制御は
難しいでしょう。
現代人の多くがデスクワーク
現代人は自宅や職場で過ごす際に多くの方が
椅子に座って作業をします。
それらの
デスクワークが及ぼすカラダへの影響は
様々ですが、
1日中デスクワークのみの単純作業が続き
活動量が低下する生活をしている人などは
身体地図を明確にする為の
「 感覚が欠乏 」
していると我々は捉えています。
特に身体地図に大きく影響を
与える、
感覚欠乏の中でも
体性感覚※と呼ばれる
カラダの感覚が欠乏していることは
姿勢改善において致命的であると言えます。
※体性感覚とは
触覚や温痛覚、筋や関節などによる感覚システム
日々の動作の効率や
疲れにくいカラダ、痛みのないカラダ
を構築する為には
体性感覚を高める必要があります。
特に筋や関節の感覚は大切
体性感覚の中の深部感覚と言われる
筋や関節の
「伸びている感覚:筋伸張感覚」
「筋肉を使っている感覚:筋収縮感覚」
などを適切に捉えていくことで
姿勢が上手く改善しない理由や
ボディメイクや痛みの改善などにも
繋がっていくでしょう。
その為には
・解剖学的な観点から適切に関節を動かすエクササイズ
・エクササイズ動作において代償動作をなくす
・弱化筋においてはある程度の筋ボリュームを作っていく
・収縮感覚を大切にし神経を促通していく
事などが身体地図を明確にし
姿勢改善へと繋げる1歩になります。
基本的には動かしていない関節や
日々行っていない動作などを行うことでも
身体地図の形成の一助にもなり得ますので
運動不足解消が根底にあります。
ただし、闇雲な運動ではなく
現在のカラダの状態を把握し
動作の多様性を構築することが
我々が最も大切ではないかと
考えています。
ぜひ姿勢に悩まれている方は
感覚を高めてくださいませ。