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カラダ通信
2024.02.15

プロが解説!肩甲骨が浮いている、背中に翼がある方はエクササイズに要注意。

肩甲骨の浮きとは?

スレンダーな女性の背中を

確認すると、

肩甲骨が浮いてしまっている状態

翼状肩甲↓↓

臨床的によく見かける肩甲骨の状態ですね。

では、

この肩甲骨が浮いてしまっている状態は何を

示しているのでしょうか?

 

様々な原因により肩甲骨は浮く

日本整形外科学会では

・神経麻痺(長胸神経・副神経麻痺)などによる

 前鋸筋や僧帽筋の麻痺

・手術後の神経損傷やの肩周囲の関節拘縮に伴うモノ

など

他にも原因と挙げられるものがありますが

上腕骨の土台としての肩甲骨として

肩甲骨が不安定な状態をあらわしています。

 

 

 

基本的には

ジムやピラティススタジオに

通われている方の多くが

上記の神経麻痺があるわけではないかと思いますが

 

AMBER LABでは

反り腰姿勢の方などで合わせて見ることが多く

・前鋸筋

・肩甲下筋

などの不活性などで

胸椎伸展と合わせて確認することが多いです。

 

時々、この肩甲骨の浮きが

「 美しい 」

とたたえる声を聞くことがありますが

 

臨床的には

 

肩甲骨周囲筋の弱化が推測でき

姿勢不良に拍車をかけている、

肩の痛みや

慢性不調の原因につながる

恐れもある状況です。

 

この翼状肩甲がある中で

 

・ローイング系のエクササイズ

・ショルダープレス系エクササイズ

 

を行うことは

非常に注意が必要であると考えます。

(他にも注意が必要なEXが多いですが)

 

翼状肩甲の場合、

肩甲上腕リズムという

肩甲骨と上腕骨の

動きのリズムが破綻している

方もいらっしゃり

本来の肩甲骨周囲の安定性が

見られない中で上記のエクササイズを行うと

 

・肩のインピンジメント

・より翼状肩甲から抜け出せない

(姿勢不良がより強固に)

 

なることが考えられます。

 

では、どうすれば良いでしょうか?

 

神経麻痺や拘縮ではない

翼状肩甲姿勢に伴う姿勢の1例として

・反り腰

・肋骨の開き

・胸椎伸展姿勢

などが

見られますが

 

まずはそれらを修正しつつ

 

呼吸エクササイズ

 

でカラダの過緊張を抑制しましょう。

 

特に胸椎を丸める姿勢※での

(キャット&キャメル、ベリーリフトetc)

呼吸エクササイズは

肩甲骨が外転し

 

胸郭の後縦隔

 

と呼ばれるスペースが

拡張しやすくなり、

過緊張から少し抜け出し

やすくなると言われています。

 

また前鋸筋などを

アクチベーション(活性化)

させることで

肩甲骨が安定しやすくなりますね!

 

 

様々なエクササイズやピラティス

動作の前段階として

カラダの緊張をリセットさせ

本来のヒトが持つ動きを取り戻す

準備が必要ですね。

 

頑張ってもカラダが変わらないヒトは

 

自分で頑張ってもなかなかカラダが

変わらない、、、、

そういう方はまずは姿勢の

現状チェック

 

上記の姿勢など

人によって最適なエクササイズは様々

 

・姿勢不良

・ボディメイク

・スポーツのパフォーマンスアップ

など目的に合わせ

 

まずはご自身のカラダの現状評価を

行った上で

最適なエクササイズや運動を

行うことがカラダを本質からよくする

近道ですね。

 

病院では

 

コロナなのか?インフルエンザなのか?

 

診断がなければ、適切な薬は処方できません。

 

 

姿勢不良を改善する場合も同じで

 

現状の姿勢や動きのパターンを

評価し、適切なエクササイズやピラティスで

改善に導きましょう!