姿勢改善、体型改善の悩みの中で、
トレーニングをすると
「すぐにモモが疲れる」
「外側・前側のモモばかり太くなる」
という声は非常に多く聞かれます。
では、どうして
そのような現象が起こるのでしょうか?
代償作用によって過剰に使われている。
様々なジムで太もものハリに
対して、フォームローラーやマッサージなど
行っている現状であると思います。
決してそれが悪いわけではないですが、
そこで終わることなく「本質」的な
部分に着目しエクササイズを提供
する事が重要であると考えます。

「太ももが疲れやすい」方のケースでは
太ももの筋肉が悪いというよりも、
太ももが使われすぎてしまっていることに
目を向けてください。
原因はいくつもあると考えられますが、
例えば、
①ライフスタイルに問題があるケース
・定期的なデスクワークや長時間の運転により
股関節周囲の筋群の短縮や弱化
・日々の歩行や階段昇降などほぼ行わないなど
の運動不足によって神経的にも不活性な状況など
②職業に問題があるケース
・デスクワークのように座り続ける、
長時間立ち続けるなど一定の筋群に頼り
不動状態が続く筋肉の使われ方に偏りが見られる状況
③アスリート
・カラダの使い方や姿勢などによって特定の筋群(大腿部)
の筋群を過剰に使うことで、日々の生活でも選択的に
大腿部を使いやすい状況に。
④その他の要因(加齢・痛み)
・加齢により筋群が衰え(体幹の筋群など)
大腿部により負担がかかりやすくなる
・痛みなどによって大腿部の筋群に頼らなければ
ならないケースなど
考えられることはたくさん。
今回はその中でも、
臨床的によくある「腸腰筋」が弱く・使えていない
ケースについて。
腸腰筋は大切。
AMBER LABでもよくあるパターンですが、
・反り腰
・ぽっこりお腹
の方などにも多い
腸腰筋の弱化。
その腸腰筋が弱いことで
それらを代償する為
大腿部の疲れやすさや、ハリの原因となっている
ケースよく遭遇します。

腸骨筋と大腰筋と言われる
筋群を合わせて「腸腰筋」といっています。
文献での報告を含め
臨床的に、この腸腰筋が
うまく働いていない方や
働きにくい姿勢をしている方は
大腿部の筋群の過剰な働きが見られます。
「大腿のすぐ疲れる・太ももばかり太くなる」
という流れに繋がるということですね。
その代表格である
↓ 大腿筋膜張筋

↓大腿直筋

などは腸腰筋が働いていないことで
股関節曲げる(屈曲させる)
際に代償的に
使われてしまうと言われている筋群になります。
人は歩く、階段を上る際などの日常生活でも
股関節は必ず動かす為、
股関節の多くの機能に関わる
腸腰筋の改善は太ももの疲れやハリの
改善には不可欠である
と考えます。
そして上記の筋群は
太ももを太く立派に見せてしまう可能性があり
また、お尻の筋肉やモモ裏の筋弱化があると
さらに
太ももが強調されるシルエットになる要因ともなりえます。
ぜひ、腸腰筋に着目してください。